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若手地銀マンの安定ライフ⑬~預かり営業編III~

「全国転勤なし」「高給」「地域No.1ブランド」「絶対につぶれない」―地方に根ざし、安定した(加えて、ちょっとだけ良い)生活を送れる就職先として名高い、地方銀行。しかし、銀行で具体的にどのような仕事をするのかについて、具体的なイメージを持てる方は、実は多くないように思えます。
このシリーズでは、新卒で茨城の地方銀行に入社した筆者が、安定した生活を得るまでのストーリーをご紹介していきます。

 

 

◾️前回までのあらすじ

初の投信新規を獲得したchigin。しかし、まだまだ多くのノルマを月末までにやらねばなりません。

月末までにノルマ達成して神になれるのか、それともノルマ未達で居づらい空気になってしまうのか…

 

ー「全項目未達とは何事だ!管理がなっとらん。毎日、管理表に電話件数、有効面談、アポ件数を書いてから帰れ」ー

 

全項目未達で月末を終えました。

 

そして、5月の月初には、「営進会議」という会議が予定されています。

「営業進捗会議」の略なのでしょう。月次の実績を担当者がまとめ、営業次長、そして支店長に報告する会議です。

数字が悪くなければ文字通り"営業の進捗確認"で終わりますが、もし仮に数字が悪かった場合…

 

「次、預かり」

「販売額〇〇億、収益〇〇万、投信新規〇〇件となりました。全項目未達です。来月は…」

「なぜ達成できなかった!!」

「私の管理不足です。申し訳ございませ」

「全項目未達とは何事だ!管理がなっとらん。全員毎日、管理表に電話件数、有効面談、アポ件数を書いてから帰れ」

 

各項目の担当者には、全員の前での"詰めタイム"が待っています。

 

特に、個人営業項目である預かり資産と住宅ローンは、若手が責任者を担当することが多いです。実際、この時詰められていたのは、私のひとつ上の3年目の先輩でした。

 

基本的に営業は、日々の活動は個人の裁量に任されています。要は数字を取ってくれば何をしても構わないのです。ですが、支店の数字が厳しくなってくると、次長の管理が厳しくなってきます。具体的には、セールス活動の件数や、アプローチ先まで、エクセルの管理表を使って細かく管理するようになります。そうすると、毎日の営業夕会での報告事項も多くなり、細かなところで怒られることが増えていきます。

 

5月は次長の管理が厳しくなったこともあり、初週から顔を真っ青にしながら働いていました。

 

今月こそ、目標未達は、絶対に許されません。

心と、身体を守るため…

 

〜次回⑭預かり営業編IVへ続く

 

※この物語はフィクションです。